日本放射線看護学会第10回学術集会のロゴ

ご挨拶

一般社団法人 日本放射線看護学会 第10回学術集会

テーマ放射線看護のこれから 
創成とサステイナビリティ

会長 野戸 結花(弘前大学大学院保健学研究科 教授)

日本放射線看護学会第10回学術集会を弘前市で開催させて頂くことになりました。2012年に任意団体として本学会が発足し、同年9月に第1回学術集会を弘前の地で開催しました。2018年には一般社団法人として新たなスタートを切り、今年は発足から10年という大きな節目を迎えることができました。これもひとえにみなさま方の力強いご支援の賜物と深く感謝いたしております。

さて、節目の10年にあたる学術集会となることから、『放射線看護のこれから 創成とサステイナビリティ』をメインテーマとして掲げさせていただきました。Sustainabilityは「維持する・支える」という意味を持つ言葉で、環境と経済、社会の各面においてバランスのとれたかたちで、今の社会や暮らしを将来にわたって維持するという文脈で用いられます。2020年初頭より世界中を震撼させているCOVID-19の感染拡大は未だ予断を許さず、これによって現代医療が抱える脆弱性が顕在化しました。日本ではこれまであまり意識されてきませんでしたが、人や資機材の枯渇、医療崩壊が現実に起こり得ることも体感しました。今この瞬間も、最前線にいる多くの医療従事者のみなさま方は、緊張を強いられる現場で患者さまへの思いや看護への熱情を胸に、日々を過ごされていることと思います。COVID-19による危機に留まらず、加速する少子高齢化に伴う深刻な社会保障財源の不足、巨大災害・複合災害による不測の事態などにおいても、みらいを見通し、質の高い看護を提供し続けることを可能とするためのしくみをつくっていく必要があると考えています。

振り返ると私たちのうしろには、放射線看護の先達が長い時間をかけてつむいできた道程があり、本学会が放射線看護学の確立と深化・発展を目指して活動を続けた10年があり、放射線に関連した他の専門領域との協働の積み重ねがあります。本学会の節目にあたり、放射線看護のこれからについて、変わりゆく社会の情勢やニーズを踏まえながら、普遍的で変わらないものと新たな発想の転換が求められるものを、「創成とサステイナビリティ」という視点で、みなさまと共に議論し深める場としていきたいと考えています。

さくら祭りで全国的に有名な弘前公園では、石垣修理のために弘前城本丸が「曳屋(ひきや)」によって移動しているという大変珍しい状態で、一見の価値があります。また、りんごの収穫期にはちょっぴり早いのですが、早生品種がそろそろの時期です。りんご王国が誇る絶品アップルパイ’sははずせません。一度食べたらとりこになる「嶽(だけ)きみ」という岩木山の山麓で収穫される“とうもろこし”は旬です。学術集会に参加して沸騰した頭とこころを癒す名所とおいしいものがたくさんあります。是非、この機会に弘前にお越しいただければと思います。みなさまに「参加して良かった」と言っていただけるような学術集会になるよう企画を練って、鋭意準備を進めてまいります。多くの皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。